でも、できないっていえば、もっとひどい目に遭わされそうなので、私は覚悟を決めました。
震える手でベストのボタンをはずそうとしたら、真智子先輩がそっと手を重ねて、
「冗談よ。今日は一緒に帰りましょ。」
優しい声で私の耳元に囁くのです。
もちろん、ただ一緒に帰るだけですまないのはわかりきっていました。
真智子先輩の目は欲望に濡れていて、野生の獣を思わせます。
恐怖でこわばる体をどうにか動かして、私は屋上を後にし、午後の仕事に戻ったのでした。
仕事をしていても、どうなってしまうのか不安で集中できません。
真智子先輩がレズだったこともさっき知ったばかりですし、どの程度のことを要求されるのか想像もつかず、男性に脅されるよりも恐ろしさを感じました。
定時を過ぎると、さりげなく真智子先輩が私を食事に誘ってきます。
それをきいた何人かの女性社員が一緒に行きたいといい出すと、
「今日は志保ちゃんの相談をきかなくちゃいけないから、また今度ね。」
と断りました。
男性社員だけでなく女性社員にも絶大な人気があり、憧れの存在の真智子先輩が実はレズだって知ったら、みんなどんな反応をするのでしょう。
案外、レズでもいいから、真智子先輩にかわいがられたいという女性社員もいるかもしれません。
二、三歩遅れて真智子先輩の後についていきながら、レズだとしても相手に不自由しなさそうな真智子先輩がなんで私を脅してまで関係を持ちたがるんだろうと疑問に思っていました。
一人では行けないような高級レストランで食事を終えると、真智子先輩の部屋に連れて行かれて、
「ここなら安心して服を脱げるでしょ。脱いで?」
有無をいわせない口調で命令されたのです。
すっかり諦めて、いわれるままに服を脱いでいる私を真智子先輩は愉しそうに見つめています。
パンティも脱いでしまって裸になると、真智子先輩はベッドに腰かけるようにいいました。
「志保ちゃんもオナニーくらいするわよね?私の前でいつもするみたいにオナニーしてみせて。」
人前でオナニーするなんて、恥ずかしさで顔から火が出そうでした。
でも、早く真智子先輩を満足させて帰りたかった私は、指でクリトリスをいじって、オナニーしたのです。
「もっと足を大きく開いてくれなくちゃ、よくみえないわ。そう。志保ちゃんはクリトリス派なのね。おまんこの中はいじらないの?」
自分で膣の中に指を挿れたりするのは、怖くてできませんでした。
「はい・・・こうやって、ここをいじって終わりです。」
「ここじゃなくて、クリトリス。クリトリスをいじると気持ちいい?」
「は、はい・・・ク、クリトリス・・・をいじると・・・気持ちいいです・・・。」
ただ返事をするだけでは許してもらえなさそうなので、私は羞恥に耐えて淫語を口にしました。
真智子先輩は満足そうに微笑み、ベッドサイドの引き出しからバイブを取り出します。
男性のよりも大きく太くみえるバイブに、私は恐怖を感じました。
「怖がらなくても大丈夫。ね、このバイブをおまんこに挿れてみせて。」
私は怯えながらも渡されたバイブを膣口にあてがい、何度も中に押し込もうとしたのですが、恐怖心が邪魔して上手くいきませんでした。
「志保ちゃんのおまんこはキツいのねえ。私がやってあげましょうか?」
上品な容貌の真智子先輩が淫語をいうと、とてもいやらしく感じます。
そして、きき方こそ質問の形をとっているものの、真智子先輩には私の返事を待つ気はなかったみたいで、震える手からバイブを奪い取られました。
「痛いとかわいそうだから、ローションを使ってあげるわ。」
冷たくぬるりとしたローションをおまんことバイブにたっぷり垂らした真智子先輩は、ぐぐっと私のおまんこの中にバイブを挿入していきます。
「あんまりセックスしてないの?かわいいのにもったいない。」
クリトリスを指先でくすぐりながら、おまんこの奥までバイブを押し込み、真智子先輩が私の顔を観察していました。
必死で表情に出さないようにしましたが、久しぶりの快感が体中を敏感にして、早くもイってしまいそうです。
そんな私の様子ににんまりと笑いながら、
「イきそう?イってもいいわよ。我慢しないで、志保ちゃんも愉しみなさい。」
真智子先輩がクリトリスを指で刺激し、さらに、バイブのスイッチを入れました。
バイブでなくてはありえない強烈な刺激が、私を一瞬で絶頂に連れていきます。
私が一度イってしまうと、真智子先輩はドSぶりを発揮して、容赦なく責め立てました。
おまんこの中をバイブで掻きまわされ、いたるところを舐められて、私の意識は何度もとびそうになり、その度に、真智子先輩に現実へと連れ戻されたのです。
レズのセックスははちみつのように、快感がとぎれることなく、いつまでも続くということを体に教え込まれました。
今日も真智子先輩は、私を部屋に誘ってきます。
口調こそは誘いですが、実際には、拒否できない命令です。
脅されているから、仕方なく、真智子先輩についていきます。
誘われない日は体が疼いてたまらないことや真智子先輩とのレズ行為が悦びになってしまっているなんて、気のせいです。
私の気のせいに決まっています。
だって、私はレズではないんですから。
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