合コンにも行かず、他の女に告られてもなびかず、執念深く美佳に片思いしているらしい。
俺と近親相姦している美佳は、彼氏がいないようにみえる。
もちろん、他の男とデートすることもない。
大学卒業間近になると、賢治はいよいよ美佳に猛アタックし始めた。
会う機会が減ってしまうからだろうけど、ムカついてたまらない。
俺はいとこの翔汰に助けを求めた。
翔汰は性格こそドSで陰険だが、ルックスは俺よりもよく、みるからに強そうな印象を与える。
実際、文武両道なのだが、女にモテるくせにゲイだった。
翔汰はゲイ、俺達は近親相姦と、親にいえない悩みを抱える者同士、妙な連帯感がある。
「ふーん。『美佳は俺の女だ!ちょっかいかけんな、このクソ野郎!』的なことをいえばいいのかな?」
翔汰はにやにやしながら、俺達に確認してきた。
どうやら面白がっているらしい。
「いや、翔汰は黙って美佳の横に座っていてくれたらいいよ。俺達の話に合わせてくれれば十分だ。」
「了解了解♪まかせてよ。」
愉しそうな翔汰に不安を感じながらも、俺は賢治を呼び出した。
ありえないくらいの早さでうちに来た賢治は、翔汰をみて愕然となる。
ま、ずっと片思いしてた女の子に、どうがんばっても勝てないような相手を彼氏だと紹介されたら、抜け殻のようになるのも当然だけど。
「信じない・・・俺は信じないぞ・・・彼氏だっていうなら、そいつとキスしてみせてよ・・・。」
往生際が悪い賢治は、拳を握り締めて、とんでもない要求をしてきた。
驚きで固まってしまった俺達を見ると、翔汰はにやりと笑って、美佳を抱きしめ、濃厚なディープキスをかました。
翔汰の舌が美佳の口の中で、ぐにょぐにょと蠢いている。
たっぷり五分くらいキスした翔汰は唇を離すと、美佳の唇の端を舌で舐めた。
「これで満足?」
馬鹿にしたような表情で、挑発的に翔汰がいうと、賢治は泣きながら走り去っていった。
「やりすぎだろ・・・あんなディープキスしなくても・・・。」
「童貞の坊やには、あれくらいみせつけてやった方がいいって。けっこう僕のタイプだったなあ。泣き顔なんて、ぞくぞくしたよ♪」
絶対コイツ、賢治を泣かせたかっただけだ・・・。
呆れながらも翔汰を送り出すと、美佳が泣きそうな顔で俺に抱きついてきた。
「お兄ちゃん、怒ってない?抵抗しようかと思ったけど、彼氏じゃないってバレたら困ると思って・・・。」
「俺が美佳に怒るわけないだろ。でも、他の男とディープキスした口は消毒しなくちゃな。」
俺は美佳にディープキスしながら、服の下に手を入れた。
「ぅんっ・・・お兄ちゃん・・・ベッドに行こ・・・。」
おっぱいをまさぐられた美佳は、顔を真っ赤にしている。
俺達は美佳の小さなベッドで、しっかりと抱き合った。
こうやって裸で抱き合っていると、一緒にいられるしあわせを心の底から実感できる。
「お兄ちゃん、何もしなくていいから、もうきて・・・。」
美佳が切なそうに挿入をねだってきた。
おまんこを触ってみると、ホントに挿入できそうなくらい濡れている。
「俺の目の前で翔汰にキスされて興奮したのか?」
「違うよぉっ・・・そうじゃないけど・・・。」
否定する美佳をちょっとからかってから、俺はちんぽにコンドームをつけて、美佳のおまんこに挿入した。
「いつもより・・・お兄ちゃんの・・・硬い・・・。」
「美佳のおまんこだって、いつもより熱くてうねってるぞ?」
俺達はお互いの体を貪り合いながら、激しくディープキスする。
美佳が一度絶頂に達して、俺ももうそろそろイこうかというところで、俺の携帯が無粋な着信音を鳴らした。
翔汰からの電話なので、俺は仕方なく、美佳と繋がったまま電話に出た。
「何?今、忙しいんだけど・・・。」
「あ、やっぱり、ヤってた?ゴメンねえ。あのさー、賢治くん、ヤっちゃっていいかな。」
「はあ?何いってんの?」
「いやー、待ち伏せされて殴られそうになったから、反射的に反撃したら気絶したんだよね。あんまりおいしそうだから、僕んちまでお持ち帰りしちゃったー。僕がヤっちゃえば、このコ、もう美佳ちゃんに迷惑かけないと思うよ?」
「・・・どうせダメだっていってもヤるんだろ?」
「うーん。裸にして縛り上げてあるから、今から何もしないで解放するのはムリかなー。撮影の準備もできてるしね♪」
「俺はきかなかったことにしてくれ。」
ほんの少しだけ、賢治に同情しながら、俺は電話を切った。
快感でぼんやりした表情の美佳が、続きをせがむように俺に両手を伸ばしてくる。
美佳の腕に抱きしめられた俺の頭の中からは、もう賢治の存在なんて消えてしまっていた。
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